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体  験  談

​○ エホバの証人を家族に持つ人からのメッセージ

○ エホバの証人から脱会した人からのメッセージ

○ ​エホバの証人問題に関わっている牧師からのメッセージ

「エホバの証人を家族に持つ者の思い」         竹 石 草 多

 

Q1. 家族として困ったこと、辛かったこと、悲しかったことを教えてください。

   妻はエホバの証人になって20年以上になります。研究生の期間は短く、関わるようになってす

ぐに証人になりました。私も初めのうちはいい宗教だと認め、一緒に集会に参加したこともあります。

   しかし、子供のしつけに必要と言って泣き叫んでいる息子を定規やベルトでたたくのを見たり、まだ5歳の娘が証人仲間に預けられ伝道させられているところを見たりして、これはただの宗教ではないと悟りました。

   そこで、親戚や長老を家に呼んで話し合いを持ち、「今後子供をエホバの証人には関わらせない」と約束させました。しかし、この約束が何の約束にもなっていなかったことは後で思い知らされることになります。

   妻は、息子と娘が小さいうちはそっと証人仲間の子供たちと遊ばせたり、中、高になると娘に文通させたりして裏で着実に下地を作っていたようでした。私は文通には気付き、ポストに入っていたものを処分することもありましたが、娘にはそのことがかえって私への不信感につながっていったようです。

   娘は、神学部もある私立大学に進学させたため、このことについては少し安心していたのですが、2年生のはじめエホバの証人の研究生になっていることを知りました。

そこで、神学部の先生とも相談しながら翻意を促すための行動を起こしました。娘も最初は自分の意見を伝えてきたり、「相談に行けばいいんでしょ。」という対応をしたりしていましたが、結局相談に行くこともなく、3か月もしないうちにバプテスマを受け、電話やメールにも出なくなりました。

後で考えれば、私はこの時は知識も少なく、状況判断も甘く、対応は全部後手にまわり、大事なタイミングを外してしまったと後悔しています。

   ( 私が娘を責める → 妻が娘をかばう → 私が妻を責める → 娘が妻をかばう )

   こんなことを繰り返していたら、家庭がうまくいかなくなることは道理。どんどん離れていく娘、心が通い合わなくなる夫婦、会話はほとんどなくなり、家庭は混乱し、家族の崩壊も覚悟しました。今思い出しても、本当に辛く悲しい日々でした。

   

Q2. 家族としての対応で後悔していることがあれば教えてください。

   家族がエホバの証人の研究生になっている時、なった後では対応も違ってきますが、まず情報を集め、エホバの証人問題を扱っている教会や相談センターなどに相談することです。私の場合は、専門の方にお会いするのに3年かかってしまいました。

あせって感情的になって反対すると、かえって逆効果になってしまうことも知っておいた方がいいです。(反対する者は背後に必ずサタンがいるとすり込まれているからです。)

私の場合は、娘に反対の側からの本や資料、メールや手紙を送り続けたり、妻のものみの塔書籍やビデオ類を全部ごみ袋に入れて王国会館に持っていったりしたことは、かえって意固地にさせてしまったであろうと後悔しています。

そして、この宗教に関しては世間の常識は通用しない、信者との約束は全く当てにならないと考えておくべきです。彼らにはものみの塔の意向が常識であり、世の人との約束より神との約束(実際はものみの塔の人たちの意見)を優先させるからです。

また、気付いてからの初期対応を誤ると解決はさらに困難になりますから、専門の方へのできるだけ早い相談を検討してください。

 

Q3. もし今の知識を持っていたら、どのような対応をしていたと思いますか?

   まず、強い反対はしてはいけません。これで壊れてしまった家族はいっぱいありますから気を付けてほしいと思います。

   言いたいことは押さえ、共感してあげながら一緒に聖書の話ができるようにしておくと、こちらからの専門家を交えた話し合いに応じてくれるのではないかと思います。(これは理想ですが…。)

   ただ、ものみの塔組織も信者には「反対者の牧師が活動しているから気をつけろ」などと警戒するように教育しているので、慎重に進める必要があります。

 

Q4. 家族として良かったと思っている対応について教えてください。

私の場合は、家族の危機にあせるばかりで体調もおかしくなり、通院も伴いました。

しかし、近くのキリスト教会に1年ほど通い、本来の聖書の教えを説明してもらったり励ましてもらったりしたことで気持ちはずいぶん楽になりました。

また、その後この問題に詳しい牧師さんに出会えたこと、福岡のセミナーに行って相談したことなどで、情報が整理でき、希望が持て、根気強く連携しながら取り組めるようになったと思います。

関わっていただいたたくさんの方々のおかげで、宗教について強い反対は持ち出さないという条件下ではありますが、今は愛を示すことに努め、家族仲よく過ごしています。

 

Q5. ものみの塔聖書冊子協会やエホバの証人の統治体に対し、言いたいことはありますか?あるとすればどんなことですか?
 信者はあなた方の奴隷ではありません。言葉巧みに仲間内だけの小さな世界に押し込め、情報を統制し、定職に就かせなかったり、年金をかけさせなかったり、高等教育を受けさせなかったりして社会から精神的に隔離した勧誘中心の人生を強いないでください。

信者の人たちは元々神を愛し聖書に従いながらも、自分の職業を全うし、社会で活躍し、世間の人たちとも仲良く交わり、家族仲よく幸せに暮らしたであろう人たちです。

   また、何度も終末予言を外しながら全く認めなかったり、性的虐待裁判で多額の賠償を命じられているのにデマを信じるなと講演したり、もう信者に嘘をつくことはやめてください。こんなことは宗教指導者のやるようなことではありません。

   それから、組織に都合の悪い人を排斥したり忌避したりするのはやめてください。聖書のイエスの福音、隣人愛に全く反しています。家族をバラバラにしてまで組織を守りたいのでしょうか。

   だから、私は自分たちの組織拡大のために、信者の人たちに嘘をつき人生そのものまで操る「組織」を憎みます。

 

Q6. 信者である配偶者にご自身が伝えたいことはどんなことですか?今後、どうなって欲しいと思いますか?

   この宗教団体には裏があること、異端の教えであること、組織に操られていることなどに早く気付いてほしいです。

   私が与えている情報は、悪口ではなく、事実であることを知ってほしいし、大切な家族を守りたい、家族の将来が不安なのだという思いからであることを理解してほしいと思っています。

 

Q7. 信者である子どもにご自身が伝えたいことはどんなことですか?今後、どうなって欲しいと思いますか?

   今は認識にフィルターをかけられ、合理的に考えることができず、真実が見えなくされているように思います。だからこそこの組織の正体、真の姿を知ってほしい、大切な人生をこんな組織に操られてほしくないです。

   大学を卒業し難しい資格も取ったのに未だにアルバイトと伝道の暮らしの娘には、早く真実に気付き、彼らの作った狭い世界ではなく、現実の広い世界で堂々と生きていってほしいと思います。

 

Q8. その他何かありましたら

   エホバの証人の信者の方々は、みんな誠実で礼儀正しく、神や家族を愛するすばらしい人たちです。そして聖書の真の福音に導かれるべき人たちです。

   だからこそ、この問題に気付き悩んでおられる家族の方々、どうかあきらめたり希望を失ったりしないで、ぜひ情報を集め、お近くの相談センターやキリスト教会などにご相談されることをお勧めします。

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